これは筆者の知人Aさんから聞いた話です。親から気持ちを受け止めてもらえずに育ち、大人になってからも親との距離に悩み続けてきたAさん。「親子であっても分かり合えない」と考えた末、ある決断をしたといいます。
母と距離を置くようになったわけ
私は母から褒められたことがありませんでした。小学生の時に離婚した母は、一人で私を育てるために忙しい日々を送っていました。
私の話はいつも後回しで、何かを話してもすべて理由をつけられ否定される日々。私は母を避けるようになりました。さらに社会人になって家を出てからは、自然と疎遠になっていきました。
気づけば母と同じ立場に
そんな母の影響か、自分に自信を持てないまま大人になった私。しかし転機が訪れます。学生時代の同級生と結婚し、子どもが生まれたことで自分の家庭を持ったのです。私はこれからは前向きに生きて行こうと思えるようになりました。
しかし、幸せは長く続きませんでした。子どもが3歳になった頃、夫に多額の借金が発覚し、離婚することになります。結果的に、母と同じく一人で子どもを育てる道を選ぶことになったのです。
勇気を出して会いに行ったのに
一人での育児は想像以上に大変で、ずっと距離を置いていたはずの母に助けを求めたくなりました。自分でも理由は分かりませんでしたが、「ちょっと会いに行ってもいいかな?」と連絡し、数年ぶりに顔を合わせることにしたのです。