子供の頃活発だった知人は、よくお母さんに心配されていたそう。ですが娘の長所を見逃さず、将来を見据えて“ある贈り物”をしてくれました。知人から聞いたエピソードを紹介します。
活発な女の子だった私
私は50代の主婦です。
今こそ落ち着いていますが、子供時代はかなり活発な女の子でした。
2歳上の兄について近所をかけ回り、男の子たちに負けじとケンカまでする日々。
そんな私は、母の悩みの種でした。
当時は、今よりもずっと女の子におしとやかさが求められていた時代。
「女らしさとは正反対なこの子は、ちゃんとお嫁にいけるのかしら?」
母はそう心配していたようです。
母が買ってくれたもの
活発だった私ですが、ひとつだけ母が満足する取り柄がありました。
それが裁縫好きだということ。
普段は走り回ってばかりいた私ですが、裁縫をするときだけは大人しく座っていられました。
「あなたには色々心配なところがあるけれど、裁縫好きなのは長所ね」
母にはよくそう言われました。
そんなある日、何やら大きな箱を抱えて母が帰宅。
開けてみると、中には電子ミシンが入っていました。
「お母さん、これどうしたの?」
そう聞く私に母は、「あなたに買ったの。ミシンを覚えれば、いつか自分の力で生きていく助けになる。今から好きなだけ練習すればいいわ」とにっこり。
しかし、当時の電子ミシンはかなり高価なもの。
裕福ではない家庭だったので、母が一生懸命にお金の工面をして買ってくれたのだと、子供ながらにわかりました。