親になっても子供っぽい夫
Aさんはピュアな夫のことが大好きで結婚しました。しかし、結婚し親になると、だんだん夫の長所だと思っていたピュアさが「子供っぽさ」として目につくようになってしまったのです。
以前なら夫と一緒になってふざけていたAさんでしたが、親になるとそうもいきません。
日々の生活や教育に責任を持つ立場として、自分だけが「しっかりしなくては」と気を張る毎日。ずっと変わらない夫に対し、自分には親としてしっかりとした態度が求められます。Aさんは自分だけが親になったような孤独感を感じて、夫の子供っぽさを不満に思うようになりました。
夫は大きな子供?
Aさんは何度も夫に「もっとしっかりしてほしい」と訴えましたが、夫のマイペースさは相変わらずでした。
「ねえ、いつまでゲームしてるの? 子供と一緒に夜更かししないでよ」
「いいじゃん、楽しいんだからさ! なあ?」
食事のマナーで子供と一緒にAさんに叱られ、子供と一緒にゲームをやりすぎてAさんに叱られる。Aさんはまるで大きな長男を含めた「2人の子供」を育てているような気持ちになることが多々ありました。
夫の子供っぽさは改善されないまま、Aさんの子供は小学生になろうとしています。そんなAさんの不満をよそに、子供は一緒になってふざけてくれる父親のことが大好きです。
小学生になった子供に異変
子供が小学生になって数か月が経った頃「学校に行きたくない」と部屋に閉じこもる日が増え始めたのです。
Aさんは親として「何とかしなければ」と必死になりました。
「どうしたの? 何かあった? 先生に相談してみる? 勇気を出して行ってみようよ」
原因を探ったり解決策を提案したりしましたが、その真面目さゆえの必死さが、図らずも子供を追い詰めてしまう結果に。
不登校の情報を集めるAさん。「不登校は悪いことではない、無理に学校に行かせなくてもいい」という情報も見つかりますが、やはり親としての責任感から、「学校に行かせなければならないのではないか」と焦る気持ちを抑えられませんでした。