頑固親父が、甥っ子の友達を叱ると「大切な友達を怒らないで」と訴える甥っ子。その訴えを黙って聞く父。昔なら考えられなかった光景に、家族の変化と時代の流れを感じた筆者の体験談です。

迎えに行っただけの、いつもの日

父が甥っ子を迎えに行った日のことです。
帰宅した甥っ子は、いつもより元気がなく、今にも泣き出しそうな表情をしていました。

「どうしたの?」と聞くと、父が車で友達を送ったときの出来事を話してくれました。

友達を家の前で降ろした際、友達が車のドアをバーン!! と勢いよく閉めたのだそうです。
当時の父の車は自動開閉ではありません。
ドアの閉め方が強すぎる、と怒った父が思わず「こらーっ!」と声を荒らげてしまったようです。

甥っ子の、まっすぐな訴え

甥っ子は、父にこう訴えました。
「じいちゃん、僕の大切な友達だから怒らないでほしかった!」
さらに、「僕は慣れてるからいいけど、知らないおじいちゃんに急に怒られたら、友達がびっくりするやんか!」と続けたのです。

父は、昔ながらの頑固親父です。子どもが悪いことをしたら、その場でしっかり叱る。それが正しいという価値観で生きてきた人でした。