筆者の話です。
半年前、推し活のイベントで泊まったホテルのロビーで、見知らぬ女性と少しだけ言葉を交わしました。それきりのはずだった出来事が、半年後、思いがけない形で動き出します。

声をかけられ

イベント当日、ホテルのロビーで友人を待っていたときのことです。
チェックイン前後の時間帯だったのか、ロビーには人が絶えず出入りしていて、キャリーケースを引く音や小さな話し声が重なっていました。
周囲を見渡すと、推し活目的らしい人の姿も多く、グッズを手にした人や、ライブ仕様の服装をした人が目に入ります。

そんな中、隣に座っていた女性から「どこから来られたんですか?」と声をかけられました。
突然のことに一瞬驚きましたが、同じイベントに向かう雰囲気があったからか、自然と返事ができたのを覚えています。

目に入った物

会話を交わすうち、彼女の手元にあるグッズが目に入りました。
見覚えのあるデザインに、思わず視線が止まります。
気づいたら私は、「それ展覧会のグッズですよね、行かれたんですか!?」と前のめりに聞いてしまっていました。

そこから話題は一気に広がり「いいですよね」「楽しみですよね」と、短い言葉のやり取りが続きます。
何かを詳しく説明しなくても「あれ、良かったですよね」と言うだけで通じました。
初対面なのに、同じ『好き』があるだけで、場の空気がふっとやわらぐのを感じていました。