皆さんの周りには、注意されてもなぜか同じミスを繰り返してしまう人はいますか。見ている側は、なかなか改善されないことに、ついイライラしてしまう人も少なくないのでは。今回は筆者の元同僚R奈が体験した、困った後輩の成長エピソードをお届けします。

ムードメーカーで気さくな後輩

R奈は食品会社で営業として勤務している30代の女性。社歴は10年目となり、後輩の育成を任せられることもありました。その後輩の中にA香という女性がいました。

A香は行動が早く、誰とでもすぐ打ち解けられるタイプであるため、職場のムードメーカー的存在となっていました。一緒に行動する分には、話が弾み、居心地がよいのですが、ひとつだけ懸念がありました。それは、“仕事の説明を最後まで聞かない”こと。

聞いたつもりから繰り返されるミス

R奈が業務の流れを説明している途中で、A香は「はい、分かりました!」と元気よく返事をしてくるのです。そのため、最初は任せてみたものの後から確認すると、肝心な部分が抜け落ちていたり、独自の解釈で違う作業を進めていたりすることがちらほら。

本人に悪気はなく「聞いたと思ったんですけど……」としょんぼりするA香。R奈は「ちゃんと最後まで聞いて」と何度も伝えましたが、焦ると同じミスを繰り返してしまうのです。

塵も積もれば山となる

転機となったのは、繁忙期でした。A香がいつものように確認を飛ばしたまま作業を進めてしまい、修正に時間を要するミスが発生してしまったのです。今回はこれまでのようにR奈の修正作業だけで間に合うものではなく、先方も巻き込んでしまう大きなミスのため、A香は言葉を失い、ひどく動揺してしまいました。