筆者の友人・F恵が住んでいるのは郊外にある100世帯ほどのマンションです。ここは比較的子どものいる家庭が多いマンションでした。そんなF恵のマンションには虐待が疑われている子がいて……F恵のエピソードをご紹介します。

違和感

私の住んでいるマンションは子育て世帯が多く、小学生が多く住んでいます。

ある日のこと。
中学生の次女が「お母さん、エントランスにいる男の子、見たことある?」と聞いてきました。
この男の子は私も見たことがあり、いつも同じような服装で、心なしか元気がない様子でエントランスでうろうろしていることがありました。

私が「あ、知ってる」というと、次女が「さっきKちゃん(次女の友人)のお母さんに聞いたんだけど、Kちゃんの一番下の妹と同じ学校の子らしくて。なんか家でずっと一人にされてるみたいで、放置されてるんじゃないかって皆で心配してるんだって」と言ったのです。

Kちゃんのお母さんによると、休みの日の朝にいきなりチャイムを鳴らして「遊ぼう」と言ってきたり、夕飯時にやってきて「お腹空いた」などと言ったりすることがあるとか。
家からは毎晩のように怒鳴り声が聞こえてきているとも話していました。