筆者の友人Yの体験談です。
銀行のATMで、いつも使っているはずの暗証番号が出てこなくなった日。
その小さな出来事が、Yにある事実を突きつけました。

ただのミスじゃない

画面に向かい、Yは二度続けて暗証番号を間違えました。

「いつもの番号なのに……」
焦りで指先が震え、このままではカードが使えなくなるという不安がよぎります。
慌てて夫に連絡を取り、教えてもらった番号を三度目に入力して、ようやく手続きは完了しました。

その瞬間、Yははっきりと気づいたのです。
これは単なるミスではなく、積もり積もった疲労の結果なのだと。

限界の合図

当たり前にできていたことが、できなくなった。その事実が、Yにとっての何よりのサインでした。

やるべきことを抱え込み続ければ、心だけでなく体や思考にも影響が出るもの。自分ではまだやれると思っていたけれど、体はすでに限界を知らせていました。

あの銀行での出来事を境に、Yは「全部自分でやらなくてもいい」と考えるようになりました。
限界に気づけたこと自体が、遅すぎない一歩だったのだと、今は受け止めています。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。