皆さんは、どんな時におしゃれしたいと思いますか。予定の有無に関わらず気分でしたいと思う日だってありますよね。今回は筆者の友人A美が体験した、夫の固定概念が原因で小さなすれ違いが生まれた身だしなみに関するエピソードをお届けします。

結婚を機に専業主婦へ

A美は、かつて大手企業の受付として働いていました。身だしなみは仕事の一部であり、毎朝ヘアセットやメイクを丁寧に整えるのが当たり前。

そんな生活を送っていたA美でしたが、半年前の結婚を機に退職し、現在は専業主婦をしています。予定がない日はナチュラルメイクか、あるいはすっぴんで家事をすることが多いものの、気分が上がらない日には「今日はちゃんとおしゃれしよう」とメイクをして服を選び、気持ちを整えることもありました。

毎回尋ねてくる夫にモヤッ

そんな日には決まって「今日どこかいくの?」と夫が尋ねてくるのです。最初は「今日はおしゃれしたい気分なの」とA美は笑って答えていました。

しかし、毎回言われると「予定がないとおしゃれしちゃいけないの? 悪気がないのはわかっているけど……」と、A美の心はだんだんザワつき始めていました。

そんな思いでもやもやが溜まっていたある日、ついにA美は「専業主婦だったら、予定がない日はおしゃれしちゃダメってこと?」と夫に強い口調で返してしまいました。A美はこれまで心の中で思っていたことが我慢できなくなり『ついに口に出してしまった』と、後悔と爽快感の入り混じる複雑な感情になると同時に、沈んだ空気が流れました。