結婚生活は、恋人時代には気付かなかった「生活のクセ」がじわじわと出てくるものです。些細なことでも、積み重なると心に重くのしかかり、いつのまにかイライラが溜まっている場合も。今回は、筆者の友人のエピソードをご紹介します。
夫の態度にイライラ
結婚して数年。夫は、家事を全くしないわけではありません。
しかし、そのスタンスはどこか「評論家」気取り。
「ここの棚、埃たまってたよ」
「洗剤、もうすぐ切れそうだよ」
気付いたならついでにやってくれればいいのに、わざわざ私に報告だけしてくるのです。
そして、本人は報告したことで清々しい顔をしています。
まるで「家の管理は君の仕事で、僕はあくまでチェック係」と言わんばかりの態度に、私は密かにイライラを募らせていました。
お風呂上がりの一言が引き金に
ある週末、お風呂から上がってきた夫が得意げに言いました。
「排水口、ちょっとヌメリが出てて、カビも目立ってるね。早めにカビ取りしといた方がいいかも」
以前の私なら「あ、ごめん。後でやっておくね」と反射的に謝っていたでしょう。
でも、その日は違いました。
積もり積もった不満が、私の中でカチリと音を立てて何かのスイッチを入れたのです。