筆者の友人の母・美智子さん(61歳・仮名)は、一人息子が連れてきた結婚相手に猛反対しました。しかし数ヶ月後、思いがけない出会いが美智子さんの心を変えたのです。
バツイチ子持ちなんて
一人息子の翔太さん(仮名)が「結婚したい人がいる」と連れてきた女性は、5歳の娘を持つシングルマザーでした。
「初婚の相手じゃないと」
初孫は、初婚同士の夫婦から生まれてほしい。そんな固定観念があったのです。
美智子さんは猛反対。
息子の幸せもわかる。でも、一人息子だからこそ、自分が思い描く形で結婚してほしい。
母としての思いが強すぎたのです。
「母さんが認めなくても結婚する」
息子はそう言って、話し合いは決裂。
美智子さんは考えを曲げませんでした。
時間が経てば、息子も考え直すだろう。美智子さんはそう思っていたのです。
籍を入れた
数ヶ月後、息子から連絡がありました。
「籍を入れた。母さんに会ってほしい人がいる」
美智子さんは複雑な気持ちになりました。
反対を押し切って結婚した息子への怒り。
もう少し話し合いたかったという残念な思い。
それでも、息子との関係を完全に断ち切りたくない。
そんな気持ちを抱えながら、渋々、指定された場所へ向かったのでした。