人に何かをお願いするということは、その『出来栄え』や『やり方』には口出しせず、一任する器量が必要です。だからこそ、人にお願いするのが苦手だという方も少なくないのではないでしょうか? 筆者自身もその1人で「自分でやってしまった方が早いや」と思うタイプです。今回はそんな『お願い』に関するエピソードを紹介します。
夫の優しい申し出
妊娠後期に突入し、いよいよお腹も重たくなってきました。
喜ばしい重みであるのですが、かがむ姿勢がつらく感じるようになってきたこともまた事実。
家事のなかでもとくに『お風呂掃除』は、お風呂の底までしっかりと洗おうと思うと、お腹がつっかえてしまい、そのうえかがんだり立ちあがったりの動作が多く、最も難易度が高いと感じています。
「最近、お腹が大きくてお風呂掃除が大変なのよね」そう漏らすと、夫は「なんだ、言ってくれよ。今日からは俺が風呂掃除担当な」と優しく申し出てくれたのです。その頼もしい言葉に、私は心から救われた気持ちになりました。
募る違和感
「今日から俺が風呂掃除担当な」と言い出してくれたのはよいのですが、その日、夫が洗ってくれたお風呂に入ると、少し気になる点がありました。
アカや服の繊維が浮いていて思わず「本当に洗った?」と聞きたくなるレベル。
しかし、私の負担を減らすためにとせっかく洗ってくれた夫の厚意に文句をつけるのもなんだかな~と思い、とりあえずは見守ることにしました。