「え、足りなくない?」
その後もデザートを食べるために入ったカフェでも、施設への入場料でも、A子は必ず先にレジへ行き、「キリがいいからこれで!」と、自分が支払うべき金額より明らかに少なめのお金を置いて、私に後始末を押し付けて外に出てしまうのです。
「これは確信犯だな」
せっかくの遠出を台無しにしたくなかったので、私はモヤモヤした気持ちを必死に抑え、笑顔で一日を過ごしました。
まさかの一言
1日中遊び倒し大満足の子どもたちを横目に帰路へ着きました。
自宅付近に到着し「ガソリン代まで言うと角が立つかな。せめて実際にかかった実費だけにしよう」と私なりに考え、A子に「今日は楽しかったね。高速代と駐車場代を半分にすると〇〇円になるから、お願いしてもいいかな?」と伝えました。
するとA子は「細かいこと請求するのね(笑)」とバカにしたように笑ったのです!
車を出し、長距離を運転をし、さらに少額ながら毎回多く支払うことになったのに……。勇気を出して実費を請求しただけで、まさかケチ扱いされるとは思ってもみませんでした。
「あ……うん。でもこれ、かかった経費だから」
引きつった笑顔でそう答えるのが精一杯でした。
今後は、人間関係のトラブルを避けるためにも、誰かと共同で費用を負担する際は、事前にしっかりコミュニケーションを取ることを肝に銘じたいと思います。
【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。