皆さんは、普段の会話の中で価値観の違いから、本人に悪気がなくても、受け取り方によって、不快に感じた経験はありませんか。「自分基準」が人それぞれにあるため、相手にどう受け取られるのか客観視するのはなかなか難しいですよね。今回は、筆者の友人E美が体験した、互いの価値観を認め合い、職場の会話が前向きに変化したエピソードをお届けします。
よく話すパート仲間
E美は、実家の自営業を手伝いながら、パート勤務をしています。年上の同僚で60代のA子と一緒に休憩を取ることが多く、話す機会が多くありました。A子は、朗らかで面倒見のいい人なのですが、ひとつだけE美が対応に困ることが……
「私の時代は〜」が口ぐせ
それは、時々E美にとっての返答に詰まる質問が飛んでくることでした。
「E美ちゃん、いくつになったの?」「結婚は?」「子どもは?」などの質問に加え、「私の時代はね〜……」と昔の価値観を基準にした話をされること。
最初は笑って受け流していたE美も、だんだん居心地が悪くなり、A子と話すことが億劫に感じるようになっていました。
思わぬ話題からA子に変化が!
そんなある日の休憩時間、E美は20代の若手社員のT子と一緒に過ごしていました。
その際に、「最近、推し活が流行ってますよね。私、好きなグループがいて、実はライブ資金を積み立ててるんです」という話題になり、盛り上がりました。
そこにA子が突然「えぇ〜! 私の時代はね、あなたぐらいの年代の時は、結婚資金を貯めてたわよ」といつもの口ぐせで乱入してきました。