年末が近付くと、時間にも気持ちにもゆとりがなくなり、つい自分のことだけで精一杯になってしまいますよね。しかし、ちょっとした出来事をきっかけに、心の向きがふと変わる瞬間もあるものです。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
巡り巡る幸運
数日後、交番から電話があり、「持ち主の方がとても感謝しています。お礼を渡したいそうです」と伝えられました。
しかし、私は受け取らないでくださいと伝えました。
なんだか、お礼を受け取らない方が気持ちが良い気がしたのです。
するとその週末、会社のくじ引きイベントで、なんと特賞の旅行券が当選!
職場の皆に「ついてるね!」と言われましたが、私は心の中で「これはあの時親切にした私へのプレゼントかもしれない」と思いました。
小さな親切がもたらすもの
あの夜以来、エスカレーターで順番を譲ったり、道に落ちているゴミを拾ったりと、少しのことでも“人のため”を意識するようになりました。
決して見返りを求めてのことではありません。
年末のバタバタの中で拾った財布が、結果として私の心を整えてくれた気がしています。
“いいことをすると運が回る”という言葉を、少し前まで信じていなかった私ですが、今はちょっとだけ信じられるようになりました。
皆さんも、ぜひ心のゆとりを持って、ほんの小さな親切を心がけてみてくださいね。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。