結婚後、初めて迎えたお正月。ごちそうを用意し独り身の姑を我が家に招待したのですが、そのときに言われた言葉を未だに忘れることができません。筆者が体験したエピソードを紹介します。

手作りおせち

これは、結婚後初めて迎えたお正月の出来事です。

私はかれこれ十数年間おせちを手作りしています。作ること自体が年末の楽しみのひとつとなっており、結婚後初めて迎えるお正月でも例年通りおせちを作ることに。

姑は若いときに離婚しているので独り身です。姑の自宅は少し手狭なため、我が家に姑を招待して、結婚後初めてのお正月を過ごすことにしました。

姑が放った一言

元旦のお昼ごろ、姑は我が家にやって来ました。
様々なごちそうをテーブルに広げていたのですが、姑はおせちを見ると、大きく目を見開きます。

「このおせち、どうしたの?」と姑。「私が作りました」と答えると、姑はさらに「全部?」と尋ねます。私が「はい」と答えると、次の瞬間姑は鼻で笑いながら、こう言ったのです。

「下手ね~。飾り付けもセンスがないし、はっきり言ってまずそう」
その姑の言葉に、私はかなりショックを受けました。
姑は、「私はね、毎年同じ料亭におせちを頼むの。ここ何十年も、その料亭のおせち以外食べていないわ」と言うと、手に持っていた大きな荷物の中から、きれいに包まれた3段重のおせちを取り出しました。

そしてふたを開けて、「どう? あなたが作ったのとはレベルが違うでしょ!」と言ったのです。