応援(という名の妨害)で……まさかの破局!
A子さんとB男さんの間では、結婚観が違うとはいえ、お互いに冷静になろうと「少し距離を置いてみる」という話も出ていました。
しかし、A子さんのお母さんという「最強の味方」を得たB男さんは、態度が一変。どこか強気になり、冷静な話し合いができなくなってしまったのです。
A子さんのお母さんが間に入ってきたことで、問題は余計にこじれにこじれ、結局、修復不可能な状態になり、二人は別れることになりました。
A子さんのお母さんは「A子のために」と言いながら、結果的に娘の破局を後押ししてしまったのです。良かれと思った親心も、度が過ぎれば迷惑なだけ。A子さんは「あーあ、余計なことをしてくれて……」と、怒りを通り越して、ただただ脱力してしまったのでした。
『娘のため』は誰のため? 親子の境界線で学んだこと
親が子どもの幸せを願うのは当然のこと。でも、その「幸せ」が「親の理想」の押し付けになってしまっては、本末転倒です。
A子さんのお母さんは、結局のところ「A子の幸せ」よりも「B男くんが(自分の)息子になる」という『自分の好み』を優先してしまったのかもしれません。いくら親子でも、お互いの人生を尊重する「境界線」は大切です。
A子さんはこの一件で、「私の人生の主役は、他の誰でもない私自身!」ということを、痛感させられたそうです。ちょっと迷惑なお母さんの暴走でしたが、自分の人生を見つめ直す良いきっかけになった……と、今は笑い話にしているA子さんでした。
【体験者:10代・女性学生、回答時期:2020年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。