フリマアプリで理想の子ども服を見つけた友人A子。「未使用」と書かれていたのに衝撃の事実が発覚。その後、地元で思いもよらないできごとに巻きこまれることになります。

あの人と“学校”で再会するなんて!

胸がドクンと鳴り、思わず足が止まりました。隣のクラスから出てきた女性──それはまぎれもなく、あの出品者だったのです!

地域での直接取引だから、ありえなくはない。でも、まさか子どもが同じ学校とは……! 驚きで、しばらく相手を凝視してしまうほどでした。

とっさに「こんにちは」と声をかけると、ハッと目を見開きあきらかに動揺している様子。

思わず口をついて 「もうフリマアプリ、していないんですか?」とたずねた瞬間、彼女の顔が固まったように感じられました。

まさかの再会が教えてくれたこと

「あ、あれは人に頼まれただけで……。すみません」と苦しまぎれの言い訳をする出品者。気まずそうに目をそらす相手を見て、私はあえてそれ以上追及するのをやめたのでした。

同じ地域で生活する人間として、このできごとは彼女にとって十分な教訓になるだろうと判断したからです。

そして、改めて感じました。世間は思っているよりずっと狭い。だからこそ、人の信頼を何より大切にするべきだと。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。