寒がりや暑がりって人によってその感覚は様々ですよね。ときにエアコンの設定温度などで揉めることがありますが、これは保育園で働く友人に聞いたちょっと恥ずかしくなるようなほろ苦い経験談です。
当たり前の指導に赤面
ある日、施設の監査があったときです。監査員の人から保育室の温度についての指摘があり、何を基準に温度を設定しているか尋ねられました。
そのときは、暑がりのM先生の基準で秋の涼しい日にもかかわらずエアコンが入っており、保育室の温度が低すぎると指導されたのです。
大人の感覚ではなく、子どもにとって快適な温度に設定するようにと客観的な視点から言われてしまいました。
さすがに「暑がり寒がりの保育士の基準です」とは言えず、保育のプロとしてこんな当たり前のことを指導されたことも恥ずかしくて、A先生とM先生もばつが悪そう。
その出来事以降、保育室にはわかりやすく大きな温度計が設置され、大人げない意見のぶつかり合いではなく、子どもの快適さを最優先するという当然の基準が明確になりました。子どもにとってはもちろん、どう解決すべきか悩む必要のなくなった私にとっても快適な空間になりました。
【体験者:40代・女性保育士、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。