同居の義母が「気味悪い!」と大激怒
私は義父母と同居しています。
もともと気難しい義母とは折り合いが悪く、日々小さな嫌味を投げられる生活です。
先日も、夕食後に義母が大きな声をあげました。
「この前お墓参りに行ったらね、花が供えてあったんだよ! 誰がやったんだ、あれ! 気味悪いなあ!」
まるで不審者でも現れたかのような剣幕に、部屋の空気が凍りつきました。
義父は新聞をめくるふりをし、夫は下を向いて黙り込んでいました。
「それ、私です」と告げて
義母は、
「お盆でもお彼岸でもないのに勝手にそんなことされて……。ねぇ、誰なんだか? 気味が悪いったらないわ」と続ける。
私は思わず口を開きました。
「あ、それ、私です」
一瞬で居間が静まり返りました。
「えぇ?」と声を漏らす義母に、私はにこやかに言いました。
「この前近くに行く用事があったもので。せっかくなのでお墓参りしたんです。いけなかったですか?」
私のスカッと結末
すると、義母の頬がぴくりと引きつったのです。
普段なら私の一挙一動に文句をつけるのに、この時ばかりは何も言い返せません。
義父が「行ってくれたのか、どうもありがとう」と笑って言いました。
居心地の悪そうな義母は「あら、そうだったの? 行ったら行ったで一言ちょうだいよ」とだけつぶやき、その場を立ち去りました。
嫌味を浴びせられるたびに下を向いてきた私ですが、この時ばかりは義母にバシッと言い返せた気分!
ご先祖さまも、きっと微笑んでくれているに違いないです。
【体験者:50代・女性パート、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。