これは、知人のA子さんに聞いた話です。保育園の親子遠足で、わが子を目立たせたいママ友B子さんの行動がエスカレート。空気を乱し続けた結果、先生たちが見せた毅然とした対応が、他の保護者たちの心をスッとさせたそうです。

始まりは目立ちたがりなB子さんの提案

親子遠足の前日、LINEグループにB子さんからメッセージが届きました。
「みんなで子どもたちをおそろいコーデにしない?」
最初は楽しそうだと思いましたが、B子さんが提案したのは、なんとB子さんの娘C子ちゃんに合わせた派手なワンピース。
しかも、「うちの子が目立つデザインだから、他の子は淡めの色がいいと思う」と。
私は内心「何それ……?」と思い、他のママたちも曖昧な返事。
結局、各自自由という形になりました。

遠足当日の“うちの子が主役”行動

当日、B子さんは大きな声で「こっちこっちー! C子ちゃんが先頭ね!」と、勝手に列を仕切り始めました。
先生が「今日はみんなで順番を守ろうね」と優しく声をかけても、「うちの子リーダー気質なんで」と笑って無視。
レクリエーションの時間にも、C子ちゃんが出る出番でないゲームにまで割り込ませようとし、他の子どもが泣いてしまう場面もありました。
私は周囲のママたちと顔を見合わせ、やりきれない気持ちに。

先生の毅然とした対応が気持ちいい!

ついに先生が静かにB子さんのもとへ。
「B子さん、これはみんなが楽しく過ごす遠足です。C子ちゃんが目立つための場ではありません。今後、このようなことが続く場合は個別にお話しさせていただきますね」
B子さんは一瞬ムッとした様子でしたが、周囲の空気を察したのか、それ以降はおとなしくなりました。
先生の静かながらもはっきりとした言葉に、私は心の中で拍手を送りました。

遠足の終わりには和やかな空気が戻った

その後、C子ちゃんも他の子たちと楽しそうに遊ぶようになり、B子さんもようやく一歩引いた様子。
何より、全体の空気が和らぎ、ようやく“みんなで楽しむ”遠足になったのが嬉しかったです。
声を荒げず、でもしっかりとルールを伝えてくれた先生たちの対応に、本当に感謝しました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。