忘れたい言葉
夫と結婚後、すぐに妊娠が判明した私。実の母は妊娠をとても喜んでくれました。一方で、義母に報告をした時のことは、最悪の思い出として絶対に忘れられません。
夫が義母に妊娠したことを告げると、義母は私の顔をジッと見て「息子との子で間違いないの?」と笑顔を消して聞いてきたのです。それが義母の最初の言葉でした。
「あたりまえじゃないか! 何言ってるんだ?」と夫が戸惑って怒っても、「お前は騙されているんじゃないか? この子が男遊びをしてこなかったっていう証拠はあるの?」と疑いの目を向けてくる義母。
夫は怒りつつも、それ以上義母に何も言ってくれませんでした。
義母の耳を疑うようなセリフに、私は現実が受け止められず涙が溢れました。
嫁批判の嵐
正直、義母との接触は避けたいと思いながら生活してきました。しかし、結婚した以上それは難しいことです。
子供が生まれて顔を見せに行けば、「お金が欲しいのか?」などとデリカシーのない発言ばかり。逆に会いに行かなければ、「どうせ嫁の実家にばかり行っているんでしょ?」と愚痴をこぼします。
夫は義母の言うことに、否定も肯定もしない中立の立場です。
一体義母は私にどうしてほしいのでしょうか? 私は義母に、ずっと頭を抱えていました。
夫はどっちの味方?
ずっと義母の暴言に耐えながら頑張ってきましたが、ある日私の中で限界を迎えました。そして夫に「ごめん。お義母さんとはもう関わりたくない」と相談したのです。
夫はきっと私の味方をしてくれるはず。そう信じてやみませんでした。それなのに「俺は長男だから母さんを見捨てることはできない。なんとか上手くやってくれないか」と頭を下げて来たのです。
その瞬間、夫にとっては、私と義母の関係よりも、家族としてのつながりが大切なのかもしれないと気づきました。私はいじわるな義母と、そんな義母の肩を持つ夫の二人を許すことができず、離婚を決意しました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。