転職活動をしていたA子さんのエピソードをご紹介します。
第一志望の会社の書類選考に通り、面接まで漕ぎつけたA子さん。
気合いを入れて面接会場の扉を開けると、そこにいたのは――!?
第一志望の会社の書類選考に通り、面接まで漕ぎつけたA子さん。
気合いを入れて面接会場の扉を開けると、そこにいたのは――!?
転職活動中の悲劇
今から少し前、会社を辞めた私は、転職活動にいそしんでいました。
第一志望の会社の書類選考を通過し、張り切って面接に臨んだあの日、まさかあんなことが起こるなんて――。
「な、なんでここに……!?」
緊張しつつ受付を済ませ、面接室に通された私。
扉を開けた瞬間、心臓が止まりそうになりました。
「え!? な、なんでここに……!?」
目の前にいたのは、なんと元カレだったのです。
身体が硬直し、時間が止まったようでした。
彼のほうも、驚いたように目を丸くしながらこちらを見ています。
よりにもよって、別れた彼氏が面接官だなんて、そんなことってあるの!?
あまりいい別れ方ではなかったので、なおさら動揺し、頭の中はパニック寸前です。
思わず口から出た言葉
しばらく固まっていると、彼のほうが先に平静を取り戻し、何事もなかったように面接を進めようとしてくれました。
「えぇっと、A子さんですね。コホン。それでは、簡単に経歴と、志望理由を教えてください」
「あ……」
こんな状況で、用意していた答えは全て頭から飛んでしまい、自己紹介どころか、名前すらうまく言えません。
頭の中では、冷静にならなければと思う一方で、
「こんな情けない姿を、よりによって彼に見られてしまうなんて」
と恥ずかしさでいっぱいになっていました。
――あーっ、もう無理!