筆者の友人・T美は、夫との家事分担に悩んでいました。共働きなのに何もしない夫。子どもたちが独立し、2人だけの生活を送っていたT美に、ある日事件が! 長年、積み重なった不満を晴らしたT美のエピソードをご紹介しましょう。

何もしない夫

私の夫は、子どもたちが小さい頃から、家のことを何もしない人でした。
子どもたちが独立したタイミングで仕事が軌道に乗ってきた私。
忙しくして帰ってきても、夫は手伝わないどころか、「掃除が行き届いていない」「料理が手抜き」「洗濯物が溜まっている」などと文句ばかり言ってきました。

「私も働いてるんだから、少しぐらい協力してよ」と頼んだのですが、知らん顔。
私が一人で忙しい思いをする毎日が続いていたのです。

退職後

その後、夫は定年退職。
嘱託で働くことになったのですが、週3日で1日4時間の短時間勤務になりました。
比べて私は週5日・9時~17時までのフルタイム。
圧倒的に夫の方が時間ができたため「家事を協力してほしい」と頼んでも、一向に協力する様子はありませんでした。

そんなある日、お風呂に入っていた夫の携帯に電話がかかってきました。
画面の表示はハートマークが3つ。
浮気ではないかという疑念を持った私は、調査を依頼し、証拠の写真を手に入れることができたのです。

夫の本音

呆れ果てた私は、思い切って夫に離婚を切り出すことにしました。
すると夫は思いもよらず平身低頭謝罪をし「悩みを聞いていただけ」「離婚はしたくない」と言い出しました。

あまりに必死な様子に「次はないから」ということでいったん和解。
しかし、ある時夫が部屋で誰かと電話で話している声が聞こえてしまいました。

夫は電話の相手に対し「いやぁ、焦ったよ。今出ていかれたら、家の中メチャクチャになるからね。食事も自分で作るのは面倒だし!」と言って大笑いしていたのです。

妻の決断

これを聞いた私は、夫の部屋に乗り込み「聞こえたよ」と一言。
焦りまくる夫を尻目に「離婚してもらいますから」と告げたのです。

夫は「お前にいなくなられたら困る!」と泣きついてきましたが、「別の女に家政婦になってもらえば?」と冷たく言い返してやりました。

元夫の末路

その後、無事に離婚は成立。
元夫は事の経緯を知った子どもたちに愛想を尽かされ、今では一人で寂しく暮らしているとか。
“家族”という意識を持てなかった男の悲しい末路だなぁと思っています。

【体験者:50代女性・会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子供を養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。