バナナはあまり得意じゃない
私は昔からバナナがあまり得意ではありません。それでも、子どもにはできるだけ好き嫌いなく何でも食べさせようと心がけてきました。
ただ、無意識のうちに家でバナナを出す機会が少なくなっていたかもしれません。
そんな時「バナナジュース事件」が起こったのです。
友達の家でバナナジュース
当時、2歳だった息子を連れて友達の家へ遊びに行った時のことです。
ママ友が「バナナジュース作ったよ!」と笑顔で出してくれました。
しかも、もうグラスに注がれてテーブルの上。
断るタイミングもなく「初めて飲むけど、大丈夫かな」と、私の胸はちょっとざわつきました。
息子、全力の一言
息子が一口飲みました。次の瞬間——
「まずーーーい!」
と一言。
ごまかしようもないほどの大声。
あまりの直球に、私の頭の中は真っ白、顔は赤面。
もちろん、私は子どもの前でバナナがまずいなどと言ったことはありませんが、敏感な子どもには心の内が伝わっていたのかもしれません。
笑いと教訓
ママ友は一瞬固まりましたが、すぐに大笑い。
私はフォローの言葉を探すも、「ご、ごめんねぇ」としか出てきませんでした。
幸いママ友は大笑いしながら許してくれましたが、子どもの言動にヒヤヒヤしながらも、思ったことを素直に表現できる息子をちょっぴりうらやましくも感じた出来事でした。
【体験者:50代、会社員 回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。