今回のお話は、筆者の友人が体験した出来事です。
ある日、仲の良いママ友たちとランチ会を開くことになった友人でしたが、そこであるママ友の発言が場を凍りつかせてしまい……

仲の良いママ友と持ち寄りランチ会を開く

私の子どもは、幼稚園に通っています。

子どもが同じクラスの保護者の中には、気の合う人が何人かいました。
送り迎えのときに立ち話をしていたのですが「話し足りないね!」ということで、仲の良いママ友3人と私で後日持ち寄りランチ会を開催することに。

会場は我が家、料理はメインや前菜などそれぞれ担当を決め、当日を迎えました。

楽しく進むランチ会

みんなが持ち寄った料理はどれもおいしく、褒め合ったりレシピを聞き合ったり、ランチ会はとてもいい雰囲気で進んでいました。

そしてデザートの時間に。

デザートを担当してくれたのは、スイーツ作りが趣味で、性格も優しいA子さんでした。
A子さんが作ってくれたデザートは、濃厚そうで、とってもおいしそうなチーズケーキ!

ケーキが登場した瞬間、思わず歓声が上がるほどの出来栄えでした。

その中でも一番喜んだのは、いい人ではあるものの少し気の強いD子さん。
「私、チーズケーキ大好きなの!」と目を輝かせています。

すると、「実は、前D子さんが『食べ物の中でチーズケーキが一番好き!』って言っていたのを思い出して、今日作ってみたの……」とはにかむA子さん。

その心遣いに、みんな心がほっこりとしました。

一口食べたD子が驚きの発言

さっそく切り分けて口に運ぶと、味もバツグンにおいしい!

みんなで「おいしい~!! こんなの自分で作れるなんてすごい!」などとA子さんを褒めていました。

ところが、一口食べたD子さんの顔が少し曇り気味に。
続けてD子さんは、「うーん、私の好みの味ではないかな」と言ったのです。

D子さんの言葉に、その場の雰囲気は一瞬で凍りつきました。
A子さんは少し悲しげな顔をしながら、「ごめんなさい、私の好きなレシピで作っちゃったから……」と謝りだしましたが、すかさずD子さん以外の人がフォロー。

「本当においしいよ! 私はこういうチーズケーキ大好き!」などと口々に言いましたが、A子さんの顔は最後まで晴れませんでした。

自分のことを想い作ってくれたのだから

好きな食べ物でも、味や食感の好みはあるでしょう。
それは当然で他人がどうこう言うものではありませんが、A子さんはD子さんの好きなものを作ってあげよう、という善意で用意した今回のケーキ。

もう少しD子さんの言い方に配慮があってもよかったのでは、と感じた出来事でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。