頭ではわかっていても、心が追いつかない……そんな経験はありませんか? 感情のある人間という生き物に生まれた以上、起こりうることだと思います。ただ、勘違いや自分本位な形で、それを人にぶつけてしまうのは幼稚な行為。今回は筆者の知人が『長年の友人だった女性』に対して、「いまだに納得できない」と話してくれたエピソードをご紹介します。

すれ違い

友人A子とは学生時代に出会いました。
気が合い、学生時代は多くの時間を共に過ごしてきた仲です。

そんなA子とは、いろんな偶然が重なり大人になった現在、同じ職場で働いています!

もともと仲が良い者同士、同じ職場になったため、仕事でもプライベートでも親しい関係を継続中。
しかし、ここのところA子の様子がおかしいのです……。
話しかけてもすぐに遮られ、A子から話しかけてくることはなくなり、どこかそっけない態度。

「機嫌が悪いか、なにか悩み事でもあるのだろう」とそっとしておきました。

問題と対峙

しばらくA子の様子を見ていたら、私以外の人には至って普通に接していることがわかりました。

そんな状況が1カ月も続き、私はいよいよ我慢できなくなったため、ついに直接A子に事情を聞くことに。

A子に直接「なにか怒っているの? 言われないとわからないよ」と尋ね、ようやくA子がそっけなかった理由が判明しました。
なんとA子はA子の彼と私が浮気していると誤解していたのです。

A子の彼は私も知っている人で、先日会社近くのコンビニで偶然遭遇し、1~2分立ち話をしました。
そのシーンをA子が見ていたそうで、浮気だと誤解したようです。

一件落着、、、とはいかず!?

誤解だと判明し、膠着状態がようやく解消されるとホッとしたものつかの間。

A子は「誤解だと言うことはわかったけど、1カ月もの間私はそのせいで不快な思いをしてきて、その間にすっかりあなたのことが嫌いになってしまった。だからいままで通りの関係ではいられない」と私との関係を見直したいと言うのです。

『お互いに何も悪くないのに、とばっちり過ぎる!』とは思いましたが、問題を放置して無視を続けたうえ、自分の勘違いを謝罪できないA子に対して、私も「もういいや」と面倒に感じてしまいました。長い付き合いでしたが、そのまま疎遠になってしまいました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。