筆者の話です。
親に『お見合い強制』をされ続けた私。
断ってもセッティングされ、半ば決まりごとのように繰り返されました。
弟には同じような話が来ても「嫌がっているから」と断っていたのに──。
親の『対応の差』は、今も心に影を落としています。

お見合いは強制イベント

「そろそろ良い人見つけなきゃね」
21歳頃から、母の知り合いからお見合い話を持ち込まれるようになりました。
私の意思とは関係なく、成人式のスナップ写真が何枚もプリントされ、あちこちに配られていたのです。
釣書を何通も書かされ、話がどんどん進み、気づけば「次の週末に会うこと」まで決められている。

「そんなの無理」と口では断っても「会うだけ会ってみなさい」と背中を押され、結局は会わざるを得ない。
お見合いは、私にとって「逃げられないイベント」になっていきました。

置き去りにされた気持ち

形式ばった席に座りながら「なんで私だけこんな思いをしなきゃいけないの」と心の中で何度もつぶやきました。
話も弾まず、口元に貼りつくのはぎこちない笑顔だけ。
相手に落ち度はないと分かっていても、押し付けられるたびに「私の気持ちは置き去りなんだ」と感じていました。

最終的には恋愛結婚を選びましたが「あのとき親に振り回された」という記憶は消えません。