義父が再婚相手として連れてきた若い恋人。最初は仲良くなれそうな気がした
私は地方都市に住む30代のパート主婦です。これは数年前、同じ市内で一人暮らしをしている義父が「再婚したい人がいる」と言って、恋人のA子さんを我が家に連れてきた時の話です。
A子さんは義父よりかなり年下で、その年齢差はなんと24歳差! しかし、早くに義母と死別し、ずっと一人だった義父の老後を気にしていた旦那は、「父さんにいいご縁があってよかった」と大喜び。
私も、最初は義父とA子さんの年齢差に驚いたものの、実際に会ってみると明るく感じの良い女性だったため「A子さんとは、仲良くなれそうな気がする!」と安心しました。
しかし、A子さんの言動に違和感をおぼえるようになるまでに、そう時間はかかりませんでした。
「彼と距離が近すぎない?」エスカレートする再婚相手の嫉妬心に疲弊
同年代のA子さんとは話が合い、2人で義父の家でご飯を食べたり近所のカフェでお茶をしたりと、交流を深めていました。A子さんは義父のことが大好きでたまらないようで、微笑ましいノロケ話もよく聞いていました。
しかし次第に、私に対して「最近彼(義父)と距離が近すぎない?」「彼と旦那さんは顔が似ているから、彼のことも狙っているんじゃないの?」と疑ってくるように。
もちろんそんなつもりは一切ないので、笑って流していました。しかしその後も、「スカートが短すぎるんじゃない? 彼に見せるためじゃないの?」「今日、彼にぶりっ子しながら挨拶してたよね?」と、A子さんの嫉妬心はエスカレートするばかり。
怖くなった私は、A子さんと距離を置くようになりました。「このまま義父とA子さんが再婚したら、A子さんが私の義母になるのか……」と憂鬱でしたが、結果的にはそうなりませんでした。
A子さんは、義父が友達と飲みに行こうとすると「女性がいるんじゃないの? 行かないで!」と泣き喚いたり、「職場に浮気相手になりそうな女性はいないか」と義父の勤務先に現れたり。とうとう義父の愛想が尽きてしまい、再婚の話は白紙になったのでした。
義父いわく、「最初は嫉妬されて悪い気はしなかったが、次第に『信用されていない』と感じるようになり、一緒になれないと思った」とのことでした。
数年経った今、ようやく義父が「信頼しあえる」相手を見つけて再婚したので、今度こそ幸せになってほしいと切に願っています。
【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。