「ただの保護者」のつもりが、気づけば深夜までスマホとにらめっこ。想像以上だったPTAのリアルと、その先に待っていた“まさかの気持ち”とは? 友人が体験談を語ってくれました。

PTA役員に任命されたけれど

今年、小学校のPTA役員になった私。

ネットでは「PTAなんて廃止でいい」という声もよく見るけれど、うちの学校には関係なし。むしろ、全力フル稼働中です。

私は本部役員に任命され、行事の企画や文書作成、先生への確認、保護者へのお知らせ配布と、まるで会社の業務のような日々。

いや、これほんとにボランティア?

溜まる未読LINEとクレーム

特にバザー準備は壮絶でした。

関わる人が多いぶん、個別LINEでの意見やクレーム、連絡がひっきりなしに飛んできました。

気づけばLINE未読は常に30件以上。夜の10時に「やっぱり○○が心配です」と届くメッセージ。

「私は役員になる前と変わらず、ただのいち保護者なんですけど……」という言葉をぐっと飲み込み、代わりに「ご意見ありがとうございます、検討しますね」と返す自分に、「なんで私が?」と思うことも。「どうして私だけがこんなに苦労しなきゃいけないんだろう」と、一人でため息をつく夜もありました

当日見えた、“ちがう景色”

でも、迎えたバザー当日。

子どもたちが楽しそうにバザーを回り、保護者からも「楽しい!」とはずんだ声。

先生からは「今年はすごくスムーズでした。ありがとうございます」と笑顔で言われ、うれしくなりました。

本当に大変だったけど、やってよかった。「ありがとうございます」と言われた瞬間、“すいません”ばかりだった日々が、少しだけ報われた気がしました。

来年の役員さんには、こう言おうと思います。

「本当に本当に大変だけど、やりがいはあるよ!」

【体験者:30代・女性パート、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。