近年、PTAのあり方は多様化しています。活動が縮小されたり、任意加入となったりする学校がある一方で、地域コミュニティの中心として活発に活動している学校も少なくありません。今回は筆者の友人A子さんから聞いた、初めてのPTA役員で奮闘したエピソードを紹介します。
初めてのPTA
A子には小学校2年生になる息子がいます。息子の通う小学校では、小学校6年間で子ども1人につき必ず1度はPTA役員を務めなければならない、というルールがありました。そのため、「どうせなら面倒なことは、さっさと終わらせちゃおう!」と思ったA子は、PTA役員に自ら立候補することに……。見事当選し、PTA役員となったのでした。
仕事はベルマーク集め
初めてのPTA役員で、生活委員会に所属することになったA子。主な仕事はベルマーク集めと点数の計算です。職場の昼休憩中に、「今年初めてPTA役員をすることになったんです~」と話したところ、子育てを終えたパートの先輩ママたちが家にあるベルマークを次々と持ってきてくれました。
大量ベルマークを持参するも……
職場の先輩ママたちに感謝しながら、A子は「これで学校に貢献できる!」と意気揚々と初めての委員会に参加しました。ところが、そこで待っていたのは、まさかの反応でした。
「こんなに集めなくていいのに!」
そうチクりと言ったのは、同じ委員会のママ友。
戸惑うA子さんをよそに、ママ友はため息交じりに続けます。
「集めれば集めるほど、集計の仕事が増えるから大変なんだよね……」