初孫フィーバーしない母
私は20代後半で結婚し、現在小学4年生になる一人娘を育てています。私は弟と二人姉弟で、当時弟はまだ独身だったため、私の娘が両親にとっての初孫にあたります。
初孫の誕生というと親は大喜びするものと思っていたのですが、娘が誕生したときの母の反応は少し冷めていて、思い描いていたのとは違いました。もちろん、お年玉をくれたりお食い初めなどの行事はしてくれたのですが、これまで娘の誕生日やクリスマスにプレゼントをもらったことはありません。
車で20分ほどの距離に住んでいますが、保育園や学校の行事に来てくれたこともありません。娘が大きくなるにつれ、だんだん興味を示さなくなっていったのです。
母に理由を聞いてみると……
一方で、義母は娘のことをとても可愛がってくれました。義実家は飛行機で行き来する距離なのですが、祖父母参観やピアノ発表会にも毎回足を運んでくれ、娘もそんな義母が大好きでした。
義母と母との温度差に悩んだ私は、母に「お母さんはあまり孫のことは可愛いと思わないの?」と疑問をぶつけてみたことがあります。すると、母は「私にとっては孫よりもあなたや弟のほうが可愛いの。申し訳ないけど孫はその次」とのこと。娘としては嬉しい言葉にも思えましたが、内心は複雑でした。
甥っ子が生まれ状況が一変
しかしその後、弟に息子が生まれると、母は人が変わったように甥っ子を溺愛するようになりました。明らかに私の娘とは違う対応に驚き、悲しくなりました。
次第に孫差別はひどくなり、娘から「おばあちゃんは私のことは好きじゃないのかな」と言われた時、このままではいけないと考えました。
甥っ子ばかりかわいがる母を見て、娘は傷ついている。無理に母と付き合わなくても、義母はとてもよくしてくれるし、娘のためにも実母とは距離をおいたほうがいいのかもしれないと悩んでいます。
【体験者:30代・会社員女性、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Kato Rira
シナリオライターとして活躍するも、出産と育児を機に、フリーライターに転身。バリキャリから、家庭と仕事の両立への転換を経験し、その思いをコラムに執筆。現在はママ、PTA、職場と家庭のバランスなどを主なテーマにコラムを執筆中。