義母の介護に疲れ果て、「デイサービスを利用したい」と思うようになった友人。けれど夫は、頑なに反対。限界を感じた友人がとった行動は……? 貴重な友人の体験談です。

帰宅後、私は夫に話しました。

「義母さん、最近ほとんど寝てばかりだけど、笑顔で過ごしている人が多かったの。お風呂も入れてもらえるし、話し相手もいる。……私も、少し休みたい」

夫はしばらく黙っていたけれど、

「そんなにしんどいなら、頼んでみたらいい」

と言いました。

その言葉を聞いたとき、ずっと張っていた肩の力が、ようやく下りた気がしたのです。

初めてのデイサービス

数日後、義母は初めてデイサービスに通いました。

「みんなで体操したのよ」「お風呂も気持ちよかった」

そう話す義母の笑顔を見て、夫もホッとしたような表情をしていました。

誰かに頼ることは、決して見放すことではない。むしろそのほうが、家族みんなが優しくなれると学んだのです。

【体験者:50代・主婦、回答時期:2025年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。