義母の介護に疲れ果て、「デイサービスを利用したい」と思うようになった友人。けれど夫は、頑なに反対。限界を感じた友人がとった行動は……? 貴重な友人の体験談です。
義母の介護の負担
認知症も進み、入浴や食事の補助も必要になってきた義母は、私と夫と一緒に3人で暮らしています。
日々の介護はほとんど私の担当。
最近、「デイサービスを利用したい」と思うようになりました。
日中だけでもプロに任せられたら、義母にとっても私にとっても負担が軽くなるからです。
介護の仕事をしている友人に話を聞くと、デイサービスでは高齢者同士の会話やレクリエーション、入浴介助などもあり、家にいるよりも活動的に過ごせることが多いと言います。
「前より明るくなった」「笑顔が増えた」といった利用者家族の声もよく聞くんだとか。
デイサービスに反対の夫
けれど、夫は断固として反対。
「そんな場所に預けるなんて、まるで見放すみたいじゃないか」
「他人に任せるなんて、かわいそうだろ!」
ならば自分でやってくれるかと思えば、義母のお風呂はいつも私の担当。「たまにはあなたが」と頼めば、「なんで俺に頼むんだ」と声を荒げるのです。
義母はあなたの親でしょ。なのに、なんで私ばっかり?
そんな思いをぐっとこらえて、私はひとりでデイサービスの見学に行きました。
初めて見学に行ったデイサービス
施設は明るく、スタッフも丁寧で、利用者の方々がテーブルを囲んで笑ったり、ゲームに参加したりしていました。
「ここなら、義母も楽しく前向きに過ごせるかもしれない!」
そう思えたのです。