お盆の朝、静かに下した“ある決断”が、その後の関係を大きく変えていきます。
今回は筆者の知人から聞いた、勇気ある行動をご紹介します。
家事は嫁担当?
義家族が嫌いというわけではないのですが、どうしても納得のいかないことがありました。
それは、義実家にお邪魔している間、家事や雑用はすべて嫁である私が担わされていたこと。
これまでお正月の帰省では、おせちの盛りつけから片付け、洗濯に掃除まで私1人で担当させられていました。
その間、義父母や義姉たちだけでなく、夫も座って食べたり飲んだりしてはくつろいでいるだけ。
「嫁だから当然よね?」と言われているかのような義家族の態度に、心のなかでは毎回モヤモヤしていたのです。
夫にも不満を伝えましたが、軽く受け流されるだけで味方になってくれようとはしませんでした......。
家政婦扱い
そして去年のお盆は、私の仕事の都合がついたこともあり、義実家で過ごすことに。
すると2泊3日の帰省初日から、義家族による私への“家事の押し付け”が再び始まったのです。
夜ご飯の準備も片付けも私任せ。
2日目の夜、義母から
「夜ご飯の片付けと明日の朝ごはんもお願いね」
と当然のように頼まれたとき、とうとう堪忍袋の緒が切れました。
逆襲の朝
翌朝、まだ誰も起きていないなか、私は荷物をまとめ、無言で義実家を後にしました。
夫にすら何も告げず、1人で電車に乗って帰宅したのです。
その後、夫から電話で文句を言われたので、もう我慢ならなかった私。
「これ以上私を家政婦扱いするなら離婚も考えている」
とハッキリ伝えました。
すると、さすがに驚いたのか、私がそこまで追い詰められていたことにようやく気づいたようでした。夫は
「申し訳なかった」
と謝罪し、ようやく私の訴えに耳を傾けてくれるようになったのです。
その後
それからは、義実家への帰省は基本的に夫1人が日帰りですることに。
義母たちは渋い顔をしているようですが、夫が私の気持ちを明確に義家族に伝えてくれたこともあり、精神的なストレスは激減。
やっと自分自身を大切にする気持ちが取り戻せた気がしています。
【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。