子育てはお互い様
Aさんは子育て世帯の多い新興住宅地で5歳の息子を育てるママ。近所には小さな子どもを育てる家庭が多く、みんな子どもが迷惑をかけてしまってもお互い様精神でうまくやっていました。
多少うるさくしても嫌な顔をする人はおらず、子育てがしやすい地域だとAさんは思っていたのですが……。
そんな環境に甘えてしまうCさんが現れたことで、平和だったAさんの生活は一変してしまうのでした。
「子どものしたことだから」は魔法の言葉?
平和な街に新たに引っ越してきたCさんの息子は、よく言えば活発、悪く言えば暴れん坊なタイプで小さなトラブルをたくさん起こしていました。
「小さな子どものすることだから」と寛容に見守ろうとしていたAさんたちでしたが、Cさん自身が反省や謝罪を全くせずご近所でも徐々に問題になっていきます。
息子が誰かを傷つけたり、何かを壊したりしても「子どものしたことなんで~」の一言で乗り切ろうとするCさん。
最初は優しく見守っていた周囲の人たちも、だんだんとモヤモヤする気持ちを抱え始めていたのです。
逃がしません! 親の務めを果たしなさい
ある日、Cさんの息子がAさん宅のガーデンライトにボールをぶつけ壊してしまいました。
Cさんはまたもや伝家の宝刀「子どものしたことだから」で逃げ切ろうとしますが、Aさんは許しませんでした。
「子どもがしたことだから、親がしっかりと謝って教えてあげなくちゃいけないんじゃないですか」逃げるCさんを捕まえ、Aさんははっきりと伝えました。
さらに「子どもがしたことだからいいよはこちら側が言うことであって、やらかした側のあなたが言うことではありません!」と続けます。
改心したCさん
Aさんの言葉にCさんは顔面蒼白になりました。そして、ようやくAさんに謝罪をしてくれ、息子にも謝らせたのです。
Aさんが見たかったのは、Cさんのその態度です。謝ってくれれば子どものしたことを大げさに問題にするつもりもありませんでした。
「ちゃんとダメなことはダメって教えてあげてね」
Aさんの言葉が響いたのか、それ以降子どもをきちんと叱るCさんの姿を見かけるようになったそうです。子どもが悪いことをしたら、悪いと教えてあげるのは親の役割ですよね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。