何かと悩みが尽きない、子供の【夏休みの宿題】。今回は、筆者が友人から聞いた、夏休みの“自由研究”が原因で起きてしまった【クラスメイトとのトラブル】を紹介します。

「これはただ事じゃない」相手の保護者を呼んで話し合うことに

なんと息子は、自分が去年発表した自由研究を、同級生のAくんに『売って』いたのです。「どうしてそんなことしたの?」と聞くと「Aくんに売ってほしいと言われたから」とのこと。

これはただ事ではないと、私はすぐに小学校に報告し、AくんとAくんの両親との話し合いの場を設けてもらいました。

話し合いは小学校の一室で行われました。まず、息子が受け取ったお金はAくん側に返金。そして息子の自由研究を返してもらった上で、「友達同士でお金のやり取りをするのはダメだよ」と息子とAくんには言い聞かせました。

Aくんの両親は何も知らなかったとのことで、「うちの子が迷惑をかけて申し訳ない」と何度も謝罪してくれました。

実は、Aくんの両親は共にバリバリ働いていて、俗にいう『裕福なご家庭』。ただ、「両親の仕事が多忙なため、Aくんはいつも夜遅くまで一人で留守番しているらしい」と保護者間でも有名でした。

そのため、私と夫は「謝罪よりも、もっとAくんのことを見てあげてほしい」とお願いしたのです。Aくんの両親は「もっとAと話をする時間を作ります」と約束してくれました。

あれから10年が経ち、息子たちももう大学生。うちの息子は今でもAくんと友達です。息子から「最近、Aくんは両親と一緒に旅行によく行くらしいよ」と聞いて嬉しく思う、今日この頃です。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnコラムニスト:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。