庭にある遊具
我が家の庭には、滑り台と鉄棒があります。
第3子の長女が赤ちゃんのとき、コロナ禍でなかなか外出もままならなかったため、上の子たちのために購入したものです。今では庭で、兄妹3人でケンカしたり取り合ったりしながら使っています。
近所の女の子たちを招いて
最近、近所の小学生の女の子2人が、たまたま家の前で遊んでいた我が家の5歳の末娘と一緒に遊んでくれて、娘もとても喜んでいました。
そのとき、女の子たちから「ねぇ、庭に入っていい?」と聞かれたので、私は招き入れることにしました。娘と遊んでくれたという感謝の気持ちから断る気持ちにはとてもなれなかったのです。
前からずっとこの遊具で遊びたかったんだ! と言われ、小学生たちは嬉しそうに遊び始めました。
誘いにきてくれるも……
それからというもの、彼女たちは週に何度かチャイムを鳴らして、「あーそーぼ!」と娘を誘い、我が家の庭の遊具で遊ぶようになりました。
ある日、遊んでいる途中で雨が降ってきたので、雨宿りもかねて我が家のウッドデッキで待機してもらいました。その後、雨は止み、夕方の5時半を過ぎたので、「そろそろお母さんが心配するから帰りなよー」と促すも、「足が痛いから帰れない」「うち、ここから1時間かかるから無理」などとごねて帰らない様子を見せました。家はすぐお隣なのに……。
また、娘が遊具を貸してと言っても貸してくれないこともあり、順番で使おうねと声をかけてもなかなか娘の順番が回ってこないこともありました。私はその都度声のかけ方にも悩みます。娘にはお姉ちゃんたちがいないときに使えばいいじゃないの、と我慢させるようなことを言ってしまうこともありました。
貸してもらえず泣き出す娘を女の子たちがからかうこともありました。ただ遊具のある庭で遊びたかっただけなのかもしれない、近所の子たちと遊ぶために庭に招くのは間違いだったのかも、と思い始め、次第に私も疲弊するように。
ご近所づきあいも大事だけど
小学生のお姉ちゃんたちと遊びたい娘でしたが、遊具の貸し借りがうまくいかないことで、気づけば遊びたがらなくなっていました。
娘と遊んでくれるのはありがたいですし、近所の子との交流も大事にしたくて悩ましいけれど、まずは我が子の思いを優先しようと思った出来事でした。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。