今回は、知人のB子さんに聞いた、義実家での思いがけない心の交流を描いたエピソードをご紹介します。嫁として無理を重ねていたB子さんに、ある日義母がかけてくれた一言が、心の氷をそっと溶かしてくれたそうです。

距離があるからこそ、大事にできる

その朝、義母と2人で並んで味噌汁を作りました。
沈黙の中にも、少しずつ心が近づいていくのを感じました。
義母は私に、「気を遣わないのと、無神経なのは違うわよ」と笑いながら言いました。
それを聞いて、私は思わず笑ってしまい、涙がこぼれました。

“家族”になっていく時間

それ以来、義実家に行くのが怖くなくなりました。
もちろん、まだまだ緊張することはあります。でも、完璧じゃなくていい。少しずつ“家族”になっていけばいい。
義母のあの一言が、私の中で何度も響きます。
私も、いつか誰かに同じ言葉をかけられるような存在になりたい。そう思えるようになったのです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:池田みのり
SNS運用代行の職を通じて、常にユーザー目線で物事を考える傍ら、子育て世代に役立つ情報の少なさを痛感。育児と仕事に奮闘するママたちに参考になる情報を発信すべく、自らの経験で得たリアルな悲喜こもごもを伝えたいとライター業をスタート。