筆者の友人B子も姑に苦労しているそうで、話を聞くと胸が痛みます。
B子から聞いたエピソードをご紹介します。
結婚後、義実家で同居
私は結婚したあと、夫の実家に住むことになりました。
夫の実家は私の育った地域からは遠く離れていて、近くに知り合いはいません。しかし新婚だったこともあり、夫さえいてくれれば、とあまり深く考えず義両親との同居を始めました。
義両親はそこに住み始めてから何十年と経っていて、近所付き合いも盛んな土地柄。
毎日、近所の人がふらっと立ち寄っては世間話に花を咲かせていました。
大声で悪口を言う姑
同居を始めてからしばらく経ったある日のこと。私が家の中で家事をしていると、庭のほうからご近所さんと姑の話し声が聞こえてきました。
いつも通り世間話でもしているんだろうな、と思っていると、
「うちの嫁は全然だめ! 気も利かないし、料理も下手でねぇ」と姑が大声で私の悪口を言っているのです。
姑とは良好な関係を築けていると思っていたので、悪口を言われたことがとてもショックでした。
それからの姑は、来る日も来る日も、近所の人たちに大声で私の悪口を言い続けていました。
ついに限界を迎える
姑に悪口を言われても、近くに泣き言を言う相手もいなかった私は、ただ耐え続けました。
その日私は体調が悪く、自室で休んでいたのですが、また近所の人が来たのでしょう。
庭の方から話し声が聞こえてきました。
いつも通り、話題は私の悪口へと変わっていきましたが、体調が悪かったその日は、いつもなら耐えられる姑の言葉に突然耐えられなくなりました。
涙が溢れて止まらなくなり、私はその状態のまま姑のもとへ。
「そんなに人の悪口を言って楽しいですか?」と、ぼろぼろ涙をこぼしたまま淡々と話しかけました。
そんな私の姿を見て、ご近所さんも姑もぎょっとした様子。
姑は「悪口なんか言ってないわ! 世間話をしていただけよ!」と言い張りましたが、ご近所さんは私をかわいそうに思ったのか、意外な一言を口にしました。
「実はね、毎日あなたの悪口を聞かされることにうんざりしていたのよ。奥さん(姑)もいい加減にしないと、痛い目見るわよ」
そう言い残し、ご近所さんは帰って行きました。
悪口を言わなくなった姑
私の姿に驚いたこともあったでしょうが、ご近所さんに言われたことも響いたのでしょう。
この日以来、姑は大声で私の悪口を言うことはなくなり、私はそのご近所さんに感謝しています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。