悩み多き日々の救世主
Aさんは小学生と中学生の子どもを育てるママ。Aさんは難しい年頃の子育て、夫婦仲、収入面やこれからの人生など多くの悩みを抱えていました。
そんな中、久しぶりに会ったママ友Mに少し子育ての悩みを打ち明けたAさん。
M「それは辛いね。解決はできないかもしれないけど、話ならいくらでも聞くから何でも言ってね」
Mに同調してもらえ話を聞いてもらったことで、Aさんの心はかなりスッキリしました。こうしてAさんはMに悩みを相談するようになったのです。
Mを信頼するようになったAさん
最初ママ友であるMには子育ての悩みを中心に相談していたAさん。Mは決してAさんを否定せず、「大変だね」「辛かったね」とAさんに寄り添ってくれます。
Mに話したところで悩みの根本が解決するわけではありませんでしたが、話を聞いてくれる人がいるというだけでAさんの心は救われていました。
こうしてMを信頼するようになったAさんは、だんだんと人には話しづらい夫婦仲や収入の話までMにするようになっていったのです。
AさんはMのような親切な人と出会えてよかったと感謝していました。
どうしてそのこと知ってるの?
ある日、行事で学校へ出かけたAさん。知り合いのママ友と話していると、そのママ友の発言に驚きました。
ママ友「Aさん今大変なんだってね。◯◯なんでしょ?」
それほど親しくもないママ友が、Mにしか打ち明けていない家庭の事情を知っていたのです。
驚いたAさんが誰に聞いたのか問うと、ママ友は「Mだよ。あの人おしゃべりだから気をつけた方がいいよ」と言いました。
信頼していたからMにだけ打ち明けていたはずのことが、他の人にも筒抜けだったことにAさんはショックを受けます。
人を簡単に信用してはいけない
Mは親切心から話を聞いてくれていたのではなく、Aさんの話を面白がっていただけだったのです。話の種になると思ってAさんに近づき話を聞き出して、周囲に吹聴し注目を集めていたのでしょう。
AさんはすぐさまMの連絡先をブロック。人を簡単に信用し、知られたくないようなことまで打ち明けてしまったことを後悔しました。
普段ならここまで他人を信用してしまうことはなかったとAさんは言います。自分の心が弱っていたときだったから、つい心を許してしまったのだそうです。
本当に親切な人もいますが、弱ったときに近づいてくる人には用心した方がいいようですね。人を疑いすぎてもいけませんが、信頼に値する人かどうかはしっかりと見極めていかなければなりません。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。