可愛らしくて料理上手な子がお嫁に来てくれて、本当に良かったわ~!!
A子さんの一人息子が結婚した時の出来事です。
嫁は可愛らしく愛想がいいだけでなく、かなりの料理上手でした。
初めて息子の家に遊びに行った時も、テーブルいっぱいにご馳走が並んでいて驚いたものです。
「料理上手で可愛らしくて、最高の奥さんね!」
そうA子さんが褒めると、嫁は若干引きつった顔をし、なぜか息子は大爆笑。
その時は何も思わなかったのですが、後日二人のこの表情の意味が分かることに……!
お手伝いしてくれてありがとう! お料理も楽しみだわ♡
ある日A子さんが手首を怪我してしまい、家事をすることが難しい状態に。
息子に話すと、しばらくの間嫁が家事を手伝いに来てくれることになったのです。
嫁は掃除や洗濯などテキパキとこなしてくれて、A子さんは大助かりでした。
「あなたの料理が食べられるなんて、怪我してラッキーだったかも」
なんてA子さんが冗談を言うと、なぜか嫁は焦りだして、
「ごめんなさい。今日は疲れてしまったので、出前にしませんか!? 食べたいお店があって」
その日は出前を取り、一緒に食べて嫁は帰って行きました。
そして翌日も嫁が来てくれたのですが、なぜか神妙な面持ちをしているのです。
どうしたのかと尋ねると、
「本当に、謝らないといけないことがあるんです……」
まさかの告白に大爆笑!! これから少しづつ頑張りましょうね♪
「実は私、料理が全然出来ないんです!」
なんと今までA子さん達に出していたのは、全てお惣菜だったのです。
しかもまるで手料理かのように、わざわざ鍋に移したりしていたと言うではありませんか。
「料理出来ないって言うのがコンプレックスで恥ずかしくて、見栄張っちゃって……」
だから最初に料理を頂いた時、褒めたら変な顔になったのか。
そして息子はそれを知っていたから、大爆笑していたのです。
その後息子に言うと、
「いつかバレるんだから、最初から見栄はる必要なかったのに。俺は止めてたんだけどね」
と爆笑していて、嫁は気まずそうにしていました。
それからはA子さんが料理を教えることになり、だいぶ上達してきています。
誰にだって得意不得意はあるので、無理する必要はないと思うのです。
お惣菜に頼ってもいいですし、頑張れる時に作ればいいのではないでしょうか。
頑張って嘘をついていたことも、その嘘を告白した嫁も、とにかく可愛くて面白い珍事件でした。
まとめ
正直に告白するのは勇気がいることだったかと思いますが、いつかバレるような嘘はしないに限りますね(笑)
本人はとても緊張したかと思いますが、クスッと笑える可愛らしい事件でホッコリです♪
【体験者:50代・パート、回答時期:2025年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。