孫は祖父母にとって特別な存在であり、ついつい甘やかしてしまうという話はよく聞きます。しかし、かわいいからと言って祖父母が「なんでもやってあげる」のは孫のためにはなりませんよね。今回は私の友人A子さんから聞いた、かわいい孫についつい過干渉になってしまう姑の話を紹介します。
朝から孫の顔を見るために……
A子は義実家で敷地内同居をしています。小学校2年生になったばかりのA子の次男は集団登校をしているのですが、その集合場所に姑は以前からA子に内緒で顔を出していることが判明しました。
集合場所で次男が上着や傘を持っていないことが分かると、姑は心配になるのか「上着は?」「傘は?」と毎回次男に確認。次男が家を出発する際に、A子から次男にすでに確認は済んでおり、「持って行かない」という選択を次男自身がしているにもかかわらずです。
ちょっと待って……
先日は、集合場所でいつものように姑から「傘ないの?」と言われたことで、気が変わってしまった次男。どうやら「傘持ってく!」と次男が言い出してしまったようです。
姑は孫のためにと痛い足を我慢して歩きながら、「傘持ってくって!」とA子の家に取りに来ました。A子さんとしては、その気持ちはありがたいと感じつつも「すみません。学校の置き傘もありますし、本人が自分で持って行かないと言ったばかりなので、今回は結構です。他の子たちを待たせてしまっているので、そのまま登校させてください」と伝えました。
姑は傘を持たずに、再び集合場所へと向かって歩いて行きました。このときすでに集合時間から3分超過。ほかの子どもたちが次男の傘を姑が持ってくるのを待っているかと思うと、A子は気が気でありませんでした。
え、また!?
すると、なんとまた姑が家に来て「やっぱり持ってくって!」と大きな声で叫びながら戻ってきたのです。周りへの影響を考えるよりも、その瞬間の自分の気持ちや欲求を優先する傾向は、この年齢の子どもにはよく見られます。親として、A子にはそれがわがままに映ってしまいました。これ以上ほかの子どもたちを待たせるのはマズいと思ったA子は、メイクの途中でしたが、走って傘を届けることに……。