うれしいことがあったとき、つい誰かに話したくなりますよね。特に、自分の努力が実を結んだときは、その喜びを共有したくなるもの。
でも、言葉の伝え方ひとつで、思わぬ誤解を生んでしまうこともあります。
今回ご紹介する筆者の知人A子のエピソード。彼女もそんな「言葉の落とし穴」を経験した1人でした。

距離の理由は「立場の違い」から

後日、SNSで友人たちが集まっている様子を知ったA子。

でも自分は誘われていない。戸惑っていた彼女に別の友人が教えてくれました。

「この前の会社の話、ちょっと自慢っぽく聞こえちゃって、気にした子がいたみたい」と。

A子は、その言葉にハッとしました。自分の喜びをそのまま話してしまい、相手の状況に思いを馳せる余裕がなかったことに気づいたのです。

「伝えたいこと」より「どう伝わるか」

それ以来、A子は、「何を伝えるか」より「どう伝わるか」を意識するようになりました。話す内容が同じでも、相手への配慮があるかどうかで、会話の印象は大きく変わる。そう実感した出来事だったのです。

言葉は、自分の気持ちを伝えるだけでなく、相手の心にも影響を与えるもの。だからこそ、思いやりを込めて話すことの大切さを、A子は改めて感じているそうです。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。