働き盛りの時期は、つい自分のことを後回しにしがちですよね。「迷惑をかけたくない」「もっと頑張らなきゃ」と走り続けた結果、気づかないうちに身体が限界を超えてしまうこともあります。今回は友人の体験談をお届けします。
無理をするのが当たり前だった日々
広告代理店で働いていた私は、「期待に応えたい」「もっと仕事ができるようになりたい」という思いから、常に全力で働いていました。
朝から深夜まで休む間もなく働き、休日もスマホ片手に指示を出す毎日。
寝不足とコンビニ食が当たり前で、体調を崩しても「忙しいから仕方ない」とやり過ごしていました。
常に疲れているのに、それが“普通”になってしまっていたのです。
当時の私には、自分をいたわるという発想そのものがありませんでした。
突然告げられた言葉
そんなある日、オフィスで立ちくらみを感じた次の瞬間、意識を失って倒れてしまいました。
目を覚ますと、そこは病院のベッドの上。
検査結果は「自律神経の乱れ」と「肝機能の異常」……。原因は明らかに、過労と乱れた生活習慣でした。
医師からは「このままの生活を続けたら、取り返しがつかなくなります。これは“最後の警告”だと思ってください」と、真剣な表情で言われました。
その言葉に、背筋が凍る思いがしました。
さらに駆けつけた家族が、涙ながらに「何のために働いてるの?」と問いかけてきたとき、私はようやく自分の状態の深刻さに気づいたのです。