社会人になって出会った大切な友人たち。結婚や出産を経ても続いていた関係に、ある日、静かにひびが入りました。連絡が途絶えたひとりの友人。彼女が残した手紙の言葉は、私たちの無意識に突きつけられた問いかけでもありました。友人が、体験談を語ってくれました。
同期という絆、育児で深まる仲間意識
新卒で入社した会社で、私は4人の同期と出会いました。
恋バナ、愚痴、たまの女子旅。何でも話せる関係で、結婚後も連絡を取り合い、子どもができてからは育児の話題でも盛り上がっていました。
突然の距離と、届いた手紙の理由
でも、ある時からA子だけが集まりに来なくなったのです。
連絡もそっけなくなり、次第に既読すらつかなくなりました。
心配になって、別の同期がA子の実家に年賀状を出したところ、しばらくして返事が。
そこには、「みんなの幸せを心から喜べない自分がイヤになった。距離を置きたい」と書かれていました。その文面を読んだ時、全員が言葉を失ったのです。