乳製品アレルギーの次男
我が家の小2次男には重篤な乳製品アレルギーがあります。例えば脱脂粉乳を少量口にしただけでも「アナフィラキシーショック」と呼ばれる呼吸困難の症状が出て、これまで救急車で運ばれたことが2、3回ほどあります。
普段、学校給食でも配慮していただき、必要に応じて自宅から乳製品の入っていないパンやおかずを持参する日もあります。
家でも加工品やお菓子など、本人が勝手に食べることのないよう、必ず成分を確認して与えています。
うっかりが命取りに……
しかし、約1年前のこと。
私が締め切り間際の仕事を在宅でこなしながら、どこか気持ちにゆとりがなかったある日、「乳の入っていないチョコレート」だと思い込んで買ったチョコレートをうっかり次男へ与えてしまいます。
パニックになりながら救急車を呼び、搬送されて1泊の入院となりました。
一命は取り留めたものの、それはもう後悔してもしきれるものではありませんでした。
それからというもの猛省し、「ヒューマンエラーは必ず起きる」という前提で、家族複数人で確認するようになりました。
食べてはいけない乳製品を紙に書き出して壁に貼り、家族全体で意識して次男を守れるよう気を付けるように。
以前に食べたおやつを購入
我が家のおやつは、スナックやせんべい、和菓子やグミなど、乳製品の入っていないおやつをよく買います。
数か月前に買ったことのある米菓をスーパーで久々に見かけ、長男が食べたいというので、数袋購入しました。
家に帰り、子どもたちが封を開けて食べようとした、そのとき。小5の長男が「ママ! これ、乳入ってる!」と叫んだのです。
あわや救急車騒動に
「なんだって!!」と私は慌てて袋を奪い取り、アレルゲン表示を見ると、まぎれもなく「乳」の文字が。「おかしいな……前にこれ食べたことあるよね?」と次男に確認したところ、「うん、前に食べた」と。
パッケージの表面をよくよく見ると、下の方に、
「製品改良に伴い【アレルゲン:乳】が追加になりました。」の文字が。
インターネットで調べてみると、ごく最近、成分変更がされたばかりの商品だったのです。
あわや、救急車再び、になるところでした。
今回は長男が口に入れる直前に気付いて、難を逃れることができました。私が脱力して床に座り込んでしまったことは言うまでもありません。
以前買ったことのある商品でも、買うたびに成分を確認しなければならない、という戒めになりまし
た。食物アレルギーを持つ方、ご家族の方、どうぞお気を付けください……!
【体験者:40代・フリーランス、回答時期:2025年4月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※食物アレルギーは命に関わる恐れもある生理現象です。重大なこととして認識し、接してください。
ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。