わが子が通う幼稚園には、少しユニークな取り組みがあります。それは、育児に「父親」を巻き込もうとするもの。そんな園の方針を理解して入園を決める保護者が多数です。しかし、その輪の中に、どうしても入ってこない“ひとりの父親”がいて……。友人が、体験談を語ってくれました。

パパたちの絆が生まれる、幼稚園の取り組み

うちの子が通う幼稚園は少人数制で、先生と保護者の距離が近く、家庭と園が一体で育児をしていこうという雰囲気があります。

その一環として、「父親にも育児に関わってほしい」と、園主催で“父親参加の行事”が定期的に開催されていました。

普段忙しいお父さんたちも、土曜日だけは子どもと関わる時間にと、多くの家庭が参加。

最初はぎこちなかったお父さんたちも、回を重ねるうちに自然と仲間意識が生まれ、お母さんたちの間でも「うちの夫、こんな一面あったのね!」なんて話題になることも。

ひとりだけ“輪”に加わらないパパの存在

でも、その輪に一度も顔を出さないのが、Aくんのお父さん。

最初は「忙しいのかな」と気にしていなかったのですが、あまりにも欠席が続くと気になってきます。

ある日、たまたまAくんママと帰りが一緒になったとき、思い切って聞いてみました。

「Aくんパパ、パパ会来ないの?」と。

すると返ってきたのは、あまりにも衝撃的な言葉でした。