中高生にとって体育大会は、学校生活の中でも貴重な成長の機会です。スポーツを通して仲間と協力し、喜びや悔しさを味わう大切な体験の場でもあります。今回は、筆者の長男の体育大会で起きた「チームワークとは?」と考えさせられた出来事をご紹介します。

声かけを変えただけで、総合2位達成

すると近くで練習を見ていた高校生くらいの男の子2人が、司令塔のTくんを呼び出したのです。

その男の子たちと3分ほど話した後、Tくんはクラスに戻り、昼休みが終わりました。

午後の部ラスト! いよいよクラス対抗長縄対決のスタートです。

正直、長男のクラスには全く期待していなかったのですが……。

競技が始まるとTくんが「いいよ!」「すごい!」と笑顔で声かけをしています。

また失敗した子には大きな声で「大丈夫! 次っ! 次いこっ!」と拍手までしています。

その後、順調に記録を伸ばし、長男のクラスは総合2位に輝きました!

高校生から学ぶ! 効果的な声かけ法

体育大会が終わった後、息子にTくんの声かけの変化の理由を聞いてみました。

するとTくんに話しかけていた男の子たちは、Tくんのお兄ちゃんとTくんが所属している部活動でかつて部長をしていた先輩とのこと。

2人から「お前の声かけは脅しになってる。もっとみんなが力を発揮できるようにしろ」とアドバイスされ、具体的な声かけ方法を教えてもらったのでした。

高校生のお兄ちゃんたちの登場で、ビリからのまさかの逆転劇を見せてもらえ、保護者たちも大興奮でした。

子どもたちにとっても、否定的な言葉と肯定的な言葉が、どれほどチームのパフォーマンスに影響を与えるのか学ぶ良い機会になりました。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。