小学校最後の運動会! 張り切ってます!
Aさんは小学6年生の息子を育てる母。イベントが大好きなAさんが楽しみにしているのが、息子の運動会です。小学校最後の運動会をAさんは全力で応援するつもりでした。
息子から運動会のプログラムを渡されたAさん。プログラムをチェックすると息子の出場競技に「借り人競争」という競技を見つけました。
よくある借り物競走ではなく、借り人競争は人を借りる競技。「赤い服を着ている人・長袖を着ている人」などの条件に合う人を見つけて一緒に走ってもらうという観客参加型の競技です。
Aさんは絶対に借り人競争に参加しようと心の中で決意しました。夫にはあまりはしゃぎすぎないように注意されましたが、小学校の運動会は最後なのだから、はしゃがなくてどうするんだと思っていたのです。
運動会当日、借り人競争走ります!
いよいよ運動会当日を迎え、Aさんは張り切って応援に行きました。息子の出る競技を楽しみながら過ごしていると、借り人競争の順番がやってきました。
息子の走る順番がやってきて、息子の引いたカードは「帽子をかぶっている人」。ちょうど帽子をかぶっていたAさんは、これは走る運命だと前に出て息子にアピールします。
息子もAさんを見つけてくれて、2人は一緒に走ることに。最後の運動会で親子で走れて最高の思い出になるはずでした。
恥ずかしい! カーブで大転倒
順調に走り出したAさんと息子でしたが、カーブを走っているときにAさんは大転倒してしまいました。やる気は十分だったものの普段の運動不足がたたり足が絡まってしまったのです。
何とか起き上がってゴールはしたものの、恥ずかしいやら情けないやらで息子に合わせる顔がありません。
「調子に乗るんじゃなかった……」とさすがに反省したAさん。そっとその場を離れようとしましたが、息子は「お母さん一緒に走ってくれてありがとね」と言ってくれたのです。
走ってよかった!
その後、運動会を観ていると他の保護者の方から「頑張ってたね」と声をかけられまくったAさん。転んだことで目立ち、多くの人が声をかけてくれたのです。
また息子も母が転んだことを多くの友だちが話題に出してくれて、嬉しかったと話します。からかうような言葉もあったけれど「あんなに一生懸命走ってくれるお母さんで羨ましい」と言ってくれた子もいたのだとか。
運動会で張り切って走り転んで大恥をかいたけれど、息子の思い出にはしっかり刻まれたようで、Aさんは「張り切って走ってよかった」と思っているそうです。
ですが、しっかりとトレーニングをしておけばとも思っているそうなので、運動会で活躍したい人はAさんのような失敗をしないようにしっかりと備えてくださいね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。